衣づくり一筋22年のベテラン粉練り師<br>「基本に忠実に素直に真面目に」

衣づくり一筋22年のベテラン粉練り師<br>「基本に忠実に素直に真面目に」

当社で活躍する社員インタビュー連載第2回目は、イカ天の味を決める「衣」をつくって22年の岡本力也さんにフォーカス!気になる仕事内容や光る職人技、当社製品から一推し商品を聞きました。

 

ひたすら衣をつくり続け、この道22年

―業務内容を教えてください。

製造1部で、イカフライの「衣」となるバッター液をつくっています。当社の衣は、小麦粉をはじめとるするさまざまな調味料を混ぜたオリジナルです。各調味料や水の基本分量は決まっているので、計量して混ぜるという作業が私の任務となります。

 

―小耳に挟んだのですが、その分量も季節によって若干異なると…。

そうですね。施設内はエアコンが効いていますが、やはり夏場と冬場では、同じ配合をしてもバッター液の出来上がりが全く違うんです。暑い夏はバッター液が薄くなり、寒い冬は濃く硬くなる場合もあります。そんな時は、水や粉の配合を調整しています。

 

 

―それはもしや、岡本さんの勘による力量が大きいのでしょうか?

はい、ほぼ勘です。その日のバッター液を見ただけで完成品が想像できます。もちろん毎朝テスト運転をしますが、数値だけではない繊細な感覚が必要なんです。この作業を22年間続けて居るので、それゆえの技かもしれませんね。

パワー系作業も難なくこなすストロングマン

―素朴な質問なのですが、22年間の同じ作業に飽きたりしないのでしょうか…?

それが全く飽きないんです。2002年に入社してから22年間、ずっと楽しく仕事をしています。仕事にしっかり集中させてもらえるこの環境は、むしろ嬉しく思います。私の性に合っているのだと思います。

 

 

―力仕事だとも聞きました。

業務用の小麦粉やその他調味料の袋は、一袋で10kg、25kgとひとつひとつが大きく重たいんです。砂糖に関しては、1袋30kgもあります。その袋を持って運んだりするので、かなり力は使いますね。

―頼りになります!その他、仕事において心がけていることはありますか?

「基本に忠実に」です。気温によってバッター液の粘度は左右されど、やはり基本的なことを間違えると全てがダメになってしまいます。私が担当している撹拌機は手動です。水を入れて止めるタイミングも、自分の手です。気を抜かないよう細心の注意を払っています。

 

充実した環境で働きながら聞くお客さまからの嬉しい声

―入社のきっかけを教えてください。

高校3年生の進路を考えはじめた頃、「先輩が『まるか食品』で楽しく働いているようだ」と高校の先生から教えてもらい、面接を受けてみようと思ったのが始まりです。ただ何も知らずに面接を受けるのも失礼だと思い、当社のイカフライを買って食べてみました。そしたらすごく美味しくて…!この美味しさを、たくさんの人に届けたいと思ったんです。

――バッター液はイカフライの味の決め手となります。まさに美味しさの基礎を作っている岡本さんのやる気の源は?

お客さまの声です。数年前、プライベートで宮島に行ったとき、ある縁で入った旅館のお土産コーナーで当社の「イカ天瀬戸内れもん味」を見つけました。スタッフさんから「こちら、おすすめですよ」と言われたので、「実はこれ、私が作っているんです」と答えました。そうしたら「こんな素晴らしいものを作ってくださり、ありがとうございます!」と言っていただいたんです。涙が出るほど嬉しかったですね。

 

 

―それは嬉しいですね。お手紙などもいただくとか?

会社に届いた「お客さまの声」は、社内全体で閲覧できるようになっています。「美味しかった」というお手紙やメールも、本当に嬉しく読んでいます。

―社内の雰囲気はどうですか?

和気あいあいとしており、有給休暇もしっかり取れます。むしろ取らないと注意されます。働く環境は、年々改善されていると思いますよ。そして社長の存在が身近であることも大きいです。社長って、雲の上のような存在というのが一般的だと思いますが、当社の川原社長は、気軽に声をかけてくれるので親しみやすいです。

 

実はかわいいものが好き!UFOキャッチャーの達人

―向島の出身で、現在も向島に住んでいると聞きました。高校卒業後は、東京など都心に出ようとは思わなかったのでしょうか?

全くないです。尾道一帯が大好きなので、一度も出ようと思ったことがありません。入社してから、東京に研修などで行かせてもらったこともあるのですが、人が多すぎて……。瀬戸内ののんびりした空気感が好きなんだと思います。

―お休みの日の過ごし方は?

父が足を悪くしてからは、親の買い物の付き添いが休日ルーティンです。その際に立ち寄るゲームセンターで、景品を取ることが息抜きになっています。

 

―これは呪術廻戦のフィギュアですね?アニメがお好きなんですか?

アニメ全般、特にガンダムが好きですね。でも実は、サンリオキャラクターのシナモンロールが大好きで…。本当はシナモンロールの景品をとった写真を載せたかったんですが、たまたま寄った施設のUFOキャッチャーにシナモンロールがなく、この写真はちょっと不本意です(笑)

―シナモンロール?!あのキュートなシナモンロールですか?

はい。とにかくかわいいじゃないですか? 部屋のベッドサイドは、シナモンロールグッズがたくさんあります。自分で言うのもおこがましいですが、ちょっと乙女チックなものが好きなのかもしれません。

―ちなみに好きな食べ物は…?

オムライスとグラタンです。プライベートで、仲良しの女性パートさんたちと一緒に食事会に行ったりもします。よく男性が答えがちな、ラーメンとか焼肉はそこまで好きじゃないかもしれません(笑)。

創業から愛される尾道の味「郷の味するめ天」が一押し

―それでは、当社製品の中で一番のおすすめを教えてください。

創業当初からある「郷(さと)の味するめ天」です。するめイカのうま味の濃い胴部分だけを使用した贅沢な一品で、そのまま食べてもいいですし、料理にも使えます。私は必ず、焼きそばの具材として入れるんです。形が美しく揃っているので、ちょっとした手土産にもおすすめです。自分のバッター液担当エリアでつくっている商品なので、より思い入れが強いんだと思います。それに、入社前に自分で買って食べた商品もこれなんです。ずっと作り続けていきたい商品ですね。

 

 

―当社のイカ天の衣は、ほぼ岡本さんがつくっているといっても過言ではありません。それでは最後に、全国のお客さまにメッセージをお願いいたします。

「まるか食品」に入社してから20年以上が経ちました。これからも、お客さまに「美味しい!」と言っていただけるよう「衣づくり」を頑張っていきたいと思います。

 

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